「高島マーケット」に取り組む理由

「高島マーケット」は滋賀県高島市周辺で、有機野菜の地域内流通を実現しようと、いくつかの飲食店(カフェ)が協力して、2014年5月よりはじまりました。

母体の高島ワニカフェは「食を通じた地域文化の継承」をコンセプトとして、食材のほとんどは有機農家さんや、漁師・猟師さんなど地元生産者の方から直接いただいたものを使用しているのですが、日々のお付き合いをするうちに、有機農業を続けていくうえでの厳しい環境というものを目の当たりにし、有機農家さんがちゃんと持続していける力強い地域農業を目指すために、具体的なカタチをつくる必要性を感じるようになりました。
そして、地元有機農家さんと消費者さんの「顔の見える関係性」を築いて、「畑に寄り添う感覚」をみんなで共有できるカタチをつくろう!という思いで、みんなと協力して生まれたのが「高島マーケット」です。

これは、顔の見える信頼関係のなかで、互いを育て合う繋がりをつくり、関わるみんなが少しずつ協力し合うことで、流通コストも抑えながら無理なく持続できる新しいしくみです。

都会より、田舎の方が人口が圧倒的に少なく、またオーガニックに対する意識も低いという現状で、田舎でオーガニック八百屋をするのはリスクがありますし、宅配業を利用するという間接的なやり方も好ましくないと思い、人の繋がりが強いという地域性を活かした「高島ならでは」のカタチを考えました。
全国的に各地方で、有機農業にちなんだ様々な取り組みがされていますが、地域農業を盛り上げるうえで、ひとつの前例となってくれれば!との想いもあります。

また、より顔の見える関係性をつくるきっかけとして、農家さんの得意を活かした食育的なワークショップを企画して、味噌づくりや田植えイベント、地引網など、多様な食育イベントを開催しています。
生産現場に親子で足を運んでもらうことで、生産者と消費者の、より深い信頼関係が築けるのではないかと考えています。

安心・安全な美味い野菜をつくる人がここにはいました。
そして安全な野菜を探している人がここにはいました。
高島マーケットはその二者を繋ぐ為に生まれました。

高島ワニカフェ  岡野 将広